使い方・用語説明

チンチラ

 チンチラ

基本情報

【学 名】
Chinchilla lanigera
【分 類】
チンチラ科チンチラ属
【分 布】
チリ北部、アンデス山脈
【胴 長】
約35cm

毛色

  • グレー
  • グレー
  • ブラックベルベット
  • ブラックベルベット
  • バイオレット
  • バイオレット
  • パイド
  • パイド

説明

南アメリカのアンデス山脈の高山地帯に生息するげっし目の仲間で、古くから極上の毛皮を取るために乱かくされて、自然下での生息数は激減してしまいました。現在ではワシントン条約(CITES)の付属書1に指定されていて、野生の個体の商業目的の取り引きは一切禁止されています。したがって、現在ペットショップではん売されているものは、すべて飼育下ではんしょくされたものです。
飼育熱の高まりと共に、さまざまな体色のものが作り出されるようになりました。よく見かけるものとしては、野生色であるグレーの色調のものが多いですが、これ以外にもシルバー、ブラック、ブラウン、アルビノなどが知られています。

ペットとして飼う場合

飼育器具

体長が30cm以上に達するだけでなくとても活動的な動物なので、ケージ(飼育容器)はできる限り大きなものを用意します。自然下では、岩場を岩から岩へピョンピョン飛び移りながら生活している動物なので、十分な高さのあるものをせんたくする必要があります。
市はんされている物の中には、チンチラ用のケージとしては十分な高さがないものが見受けられる事もあります。最低でも縦横が60cm以上で、高さも100cmくらいはあるものを用意しましょう。場合によっては、犬ネコ用のものやオウム類用のケージを使った方が良いこともあります。底ゆかのアミ目があらくチンチラが足を取られてしまいそうな場合は、金アミをはずして使用しましょう。チンチラは、木の枝などはかじってしまうため、木製やプラスチック製のケージよりも金属製のものがおすすめです。ケージ内の居住面積を少しでも大きくするため、内部にたな板などを設置し、2階建てのケージにするのもいいでしょう。
おくびょうで神経質なところのある動物なので、ケージの中には必ず巣箱を用意し、チンチラがかくれる場所を作ってあげましょう。このとき、プラスチックなどチンチラがかじって食べてしまった際に問題が生じそうな材質のものはさけるようにします。通常は木製のものが使用されているようです。
エサ入れはかじられる心配がなく、またチンチラがジャンプした際にひっくり返る心配がないことから、とうき製の浅いものがおすすめです。ケージに付属している取りつけ型のエサ入れも使用は可能ですが、万が一かじられても安全な材質かどうかは、よく確認しましょう。
吸水器はひっくり返されないことや衛生面から考えても、ボトルタイプのものがいいでしょう。この場合、できる限りかたい材質のものを探すようにします。
チンチラにトイレをしつけるのは結構大変です。そのため、無理にトイレを設置する必要はありませんが、気長にしつけるつもりならば、トイレ容器を設置してその中にネコ用のトイレ砂を入れておきましょう。トイレ砂は定期的に交かんし、常に清潔に保つように心がけます。
チンチラには水浴びをする習性はありませんが、代わりに砂浴びは大好きです。体の余分な分ぴつ物を落として体を清潔に保つためにも、ケージ内には砂浴びのための容器を設置してあげましょう。砂浴び用の容器は少し高さのあるものを選んでおかないと、砂浴びの際にそこらじゅうに砂が飛び散ることになってしまいます。砂はできるだけ細かくてさらさらしているものを選びます。
他のげっし目の動物同様、チンチラも絶えずのび続ける前歯をもっています。ケージ内には適当な大きさの枝や角材などを入れておき、それをかじらせることにより前歯をまもうさせるようにします。ショップによっては、チンチラ専用の軽石をあつかっているところもあります。

えさ

自然下では完全な草食性のチンチラですので、飼育下でも植物性のエサを用意する必要があります。できれば、主食としては市はんのチンチラ専用フードをあたえるのが、栄養面から考えても望ましいでしょう。専用フードが入手できない場合は、ウサギ用のフードの中で、しぼうのがん有量が少なめのものを選んであたえるようにします。
果物や種子をおやつとしてあたえるのはかまいませんが、水気の多いものはげりの原因となり、しぼうがん有量の多いものは栄養バランスをくずす原因となりますので、ひかえましょう。
人間用のクッキーなどは、糖分、塩分、しぼうなどのがん有量がチンチラには適当とはいえませんので、絶対にあたえてはいけません。
チンチラはほしブドウが大好物です。ケージの外に出して遊ばせる時に、少量のほしブドウをあたえると、よりコミュニケーションが取りやすくなりますので、用意しておくといいでしょう。ただし、あまり大量にあたえると主食フードを食べなくなるおそれがありますので、量はひかえめにします。
エサや飲み水は毎日新しいものと交かんするようにし、絶えず清潔に保つようにしないと、病気にかかりやすくなりますので、注意しましょう。

健康上の注意点

日常の管理としては、エサと飲み水を毎日交かんすることが大切です。チンチラはにょうやフンの量の多い動物ではないので、ケージのそうじなどは数日に1度くらいの間かくで行えば、問題はないでしょう。
砂浴び用の砂はできるだけこまめに交かんし、絶えず清潔なものにしておきます。場合によっては、砂浴び用容器の中がトイレとなってしまうケースがありますので、そのような時は砂を交かんしましょう。
おく病で神経質な動物ですが、一方で知能が高く、人にもよくなれてくれます。家に連れ帰ってから数日が過ぎて、ケージにもなれてきたようならば、少しずつ飼い主にならすようにします。始めのうちはケージからそっと取り出して、部屋の中で自由に遊ばせる事から始めるようにします。このとき、ドアが開いていたりしていないか、よく確認しないと、だっそうやネコのしゅうげきを受ける事になりかねないので、注意が必要です。
チンチラをならす際に、あせりは禁物です。飼い主へのけいかい心を完全になくす前に無理やりだき上げたりすると、その後飼い主になれる事がなくなるおそれさえあるので、注意が必要です。部屋で自由に遊んでいる時に、手のひらに少量のほしブドウを乗せておくと、けいかい心のうすれてきたチンチラならば、まもなく近づいてきて、手のひらの上のほしブドウを食べてくれるようになるでしょう。チンチラがけいかいすることなく飼い主に近寄ってきて、好物のほしブドウを食べるようになったら、少しずつ背中をなでたりしてスキンシップを深めていくようにします。
チンチラの体毛は約3ヵ月に1回くらいの周期でぬけかわるので、ふだんからブラッシングをする習慣を身につけておきましょう。ブラッシングはゆっくりと優しく行うべきで、さもないと体毛がごっそりとぬけてしまうおそれがあります。

その他

元来が、アンデスの高地などのすずしい気候の場所に生息する動物だけに、特に暑さに対するていこう力はありません。日本の夏のような、高温多しつの飼育かんきょうにたえる事はできません。夏場でも25度以下をキープできるような設備(エアコンなど)が用意できないのであれば、チンチラを飼うことは不可能です。特に夏場に旅行などで家を空ける時には、熱射病にかかり死亡するケースが多いので、たとえ飼い主が不在であってもエアコンのスイッチを切ってはいけません。
夏場の高温多しつ対策と日常の十分な砂浴びをさせていれば、チンチラはそれほど病気になる動物ではないです。それでも、皮膚病やゲリ、風邪などの病気にかかることがあり、その場合の治る可能性は犬や猫に比べて格段と低いものとなってしまいます。普段からチンチラのような、エキゾチックアニマルの診療に十分なれた獣医師をみつけておくように心がけましょう。

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