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身近な温度を調べて、都市化の影響を考えよう

まだまだ残暑が気になる季節ですが、とくに最近は気温が高いなあと感じていませんか?

地球温暖化の影響に加えて、東京や大阪は都市化の影響も大きく、9月から10月になっても気温がなかなか下がりません。大都市ではビルが立ち並び、アスファルト道路が張り巡らされています。公園以外では草地はもちろん土が露出している所もほとんどありません。ビルの壁やアスファルトは熱を蓄え、さらに、オフィスビルや家庭から冷房の廃熱も出ています。  こうした影響で、都市部の気温が周囲より高くなることを、「ヒートアイランド現象」と呼んでいますが、暑さだけでなく、都市部の集中豪雨をもたらすとも言われているのです。

そこで、今回は身の回りの温度を測ることで、都市化の影響を考えてみましょう。

用意するもの

  • 赤外線放射温度計(オーム電気製、TN006)2,000円程度。
  • 記入シート(何でも構いません)と筆記用具
  • ※赤外放射温度計には数千円から1万円程度まで様々な種類がありますが、大まかな気温を観測するなら低価格のもので十分です。

温度計の使い方

赤外放射温度計を測りたい物体に近付けてボタンを押すだけ。とっても簡単ですよ!!

その物体に触れることなく、表面の温度を測ることができます。 手始めに手の甲の温度を測って、温度計の性能を確かめてみましょう。手のひらに近付けてボタンを押すと温度は33.4度。体の表面は確かにそのくらいですね。

草地とアスファルト

草地とアスファルトを計ってみよう

どんなところが熱をたくさん吸収し、温度が高いのでしょうか? まずは草地とアスファルトの道路を比較してみましょう。


実施したのは8月2日、気温はおよそ32度でした。このとき草地は32.6度でしたが、アスファルトの道路ではなんと55.2度。道路を裸足で歩いたら、火傷してしまいそうなくらいです。

水田は?

水田の浅い水たまりで31.6度で、水田から吹いてくるそよ風が涼しく感じました。

ボンネット!

お料理ができそうな熱さです!


自動車のボンネット。表面の温度は56.4度。もう少しあがれば、目玉焼きが作れそうです。

マンホール

マンホールも50度を越えていました。

日なたと日陰

こちらは別な日に実施した観測ですが、コンクリートの塀でも日なたと日陰では表面の温度が10度近く違っていました。


太陽が当たっている所は太陽熱を吸収し、熱を蓄えているのです。

情報提供:JWA