授業お助けコーナー

テーマ:情報モラル

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事前調査の結果から、4校の中でもA校は携帯電話の所持率が圧倒的に高い(41%)ということがわかりました。学校への持ち込みは原則として禁止されているものの、やはり、子ども同士の会話にも、携帯電話の話題はかなり頻繁に登場しています。また、6年生ということもあり、中学へ向けて必要性を感じる保護者も出てきているようです。
ただ、携帯電話の使い方については、家庭で「特にルールを決めていない」と答えた子どもが37%。授業で指導していく必要性を感じました。

授業の流れ・原案作成

夏休み前の授業参観ではじめて提案する情報モラルの授業です。
最初は、

1今の時点で子どもたちが携帯電話について知っていることを出し合い、
2メリット・デメリットを整理した上で、
3実際に起きるかもしれない危険な例を1つ取り上げ、
4これからどうしていくべきかのルール(5箇条)を考えてみよう

といった流れを考えました。

授業の流れ・原案作成

テーマの絞り込み

ここで悩むのは、3で携帯電話のどんな側面を取り上げて事例を紹介するのかです。
携帯電話を手にした子どもたちが最初に使う機能といえばやはりメール。多くのビデオ教材でも最初は友人同士のメールトラブルの事例が紹介されています。そこで、テーマをメールにすることにしました。
ただ、この場合、クラスの半分の児童は携帯電話を所持していないため、どんなトラブルが起こるのかイメージがなかなかつかめません。使い方ではなく、携帯電話そのものが悪いといった一方的な話にならないようにするためにも、考える材料がほしいところです。
そこで2つの案を考えてみました。

教材の絞り込み

1シミュレーション型教材を使う
迷惑メールや架空請求メールが届く様子がパソコンの画面で疑似体験できるものを使い、「このようなトラブルに巻き込まれないためには、どうすればよいかを考える」

2ビデオ教材の視聴
文科省がエルネットで配信している「ちょっと待ってケータイ」
http://www.elnet.go.jp/elnet_docs/keitai-dvd.htm)のビデオをみんなで視聴して、「メールのルール5箇条を考える」

いずれも、子どもたちが考える際の共通体験をして、そこから自分たちなりの使い方を考えるという流れです。
2のビデオには、まさに携帯電話を買ったばかりの子どもが、夜遅くまでメールのやりとりをする、いわゆる「メール依存」にはまっていく問題が取り上げられています。
1のシミュレーション教材は、パソコン室を使えば1人1人画面上で何が起こるのかリアルに確認できます。ところがこの場合、その後の話し合いがパソコン教室ではやりづらいのではないかといった理由から、2のビデオ視聴を採用することになりました。

教材の絞込み

 

教材の使い方  

授業の構成にあたっては、
*ビデオを見せる前に前提になる知識や経験をどの程度、どのような発問で確認するのか
*ビデオ視聴後に問題点をまとめる場面からルールをつくるまでの時間配分
*黒板の使い方
*参観される保護者の皆さんにどのように関わっていただくか

などさまざまな視点から検討を重ねていきました。

原案の変更

はじめに子どもの知識や経験を確認していくと(1)、よく使っている子どもたちも多いだけに、導入だけでも話がかなり盛り上がり、拡散してしまいそうです。
そこで、

1最初にビデオを見せて共通のイメージをもった後で、
2のメリット、デメリットについて出し合う

という流れに変更しました。

 

授業のまとめかた  

授業時間は45分に限られています。ルール5箇条をつくるには、グループごとの考えをまとめるにも時間がかかりそうです。そこで、ルールはグループで2つにしぼり、子どもたちが短冊に書いたものを掲示して、授業のまとめで先生が似たルールをまとめて整理することにしました。

 

保護者の関わり方  

当日は何名の保護者が参加されるか予想がつきません。児童のグループごとに保護者に入っていただく案も考えましたが、後の懇談会にも活かすため

4保護者グループをつくり、子どもたちと同じように話し合いをして、ルール提案をしていただくことにしました。

こうすることで、子どもたちも、保護者がどのように考えているのか気づく場面にもなります。

さらに授業後の懇談会では、子どもたちや保護者の皆さんが考えたルールをもとに、家庭でのルールづくりについて話し合うといったアイデアに広がっていきました。

 

保護者の関わり方

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