授業お助けコーナー

テーマ:情報モラル

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情報モラル状況 12

都市部/農村部、住民流動性を考慮し、実践校を選定しました。各校の情報モラルの状況は、どのようになっているかを見てみます。


都市部/住民流動性:低

A校では、携帯電話について、学校への持ち込みは原則禁止しています。
しかし、教室での会話などからかなり多くの児童が所持しているようにも思われます。6年生ともなると中学に向け、そろそろ買い与えようかと思う保護者も多いことが予想されます。

さらに、家のパソコンは、ほとんどの家庭がインターネットにつながっています。家庭内無線LANでどこからでもアクセスできる児童もいるようです。
これらの状況から、校長先生も情報モラルは緊急の課題として、危機意識を高めておられるとのこと。市からは情報モラルについての標準的なカリキュラムが示されています。

携帯電話とこども

そこで、授業は
●6年生の1クラスを対象に
●単に携帯電話を持つことを禁止するのではなく、どのようなメリット、デメリットがあるのかを理解した上で、使うのであれば、どのような約束事を守って使うのかというルールをしっかり考えてほしいと考えました。

6月の土曜日、オープンスクールは、お父さんの参加も期待できるいいチャンスです。
まず、このタイミングで家庭での携帯やインターネット利用について話し合う授業をしてみます。


都市部的/住民流動性:中

B校で昨年度PTAが調査した児童の携帯電話の所持率は、6年生で20%程度、5年生ではまだ数名でした。
学校では持ち込みを禁止していますが、保護者からは「子どもの携帯料金が2万円を超えてしまって…」といった相談を受けるケースも出てきているようです。
また、インターネットに接続している家庭は、7〜8割程度。

このような状況の中、昨年度までほぼ毎日学校のブログサイトを更新していた先生が着目したのは、フィルタリングサービスでした。
市内の学校のインターネット回線はフィルタリングが設定されています。
携帯電話のフィルタリングの話は、少しずつ認知されてきていますが、パソコンでも同じですし、学校なら、まさにフィルターが効いている場面を実演できます。

パソコンとこども

そこで、授業は
●5年生の1クラスを対象に
●フィルタリングの利用を体験しつつ、インターネットで調べものをする際のメリットとデメリットから、インターネットを安心して使うときのルールを考えるようにしたいと考えたのでした。

昨年の授業参観では、情報モラルを取り上げて好評でした。
「情報モラルキックオフガイド」(http://kayoo.org/moral-guidebook/)に紹介されていたプランを利用したそうです。


農村部/住民流動性:低

C校には、優れた情報担当者がいるだけでなく、コンピュータ環境も充実しています。
地域にネットワークセンターもあり、情報機器を授業に効果的に活用する研修等も充実しています。
守られたネットワーク環境の中、児童は高い機器操作能力を身につけていて、学習でも自主的に、効果的に活用しているようです。

これまで、電子掲示板やチャットのバーチャル体験を通じて、その便利さや個人情報の漏洩の危険について考えるなどの機会は設けてきました。
ところが全国的にチェーンメールが多く出回ったとき、チェーンメールを回した児童やメール文に記載されていたURLをクリックした児童がいたことがわかりました。
また、不安な気持ちからメール文を削除したり、親や教師に相談したりする子もいました。

パソコンの誘惑

そこで、授業は
●6年生の1クラスを対象に
●携帯電話のメールについて、社会的にどのような問題が起きているのかという事実を知り、その問題をどのように解決していくのかを自分のこととして考えられるようにしたいと思います。

携帯電話もコンピュータも、たかが道具です。しかし、使い方を誤れば、脅威となります。
道具を使う人間側の意識が重要であること、それらに関する知識とともに問題の裏にある人の心に視点を当てたいと考えました。


農村部的/住民流動性:高

D校では、小・中9年間を見通した教育課程の実施に取り組んでおり、さまざまな教育活動を通して学校・家庭・地域との連携を図っています。
落ち着いた環境の中で、児童は伸び伸びと学習に取り組んではいますが、情報化社会の波は、着実に子どもたちの生活領域にも入り込んでいます。

教師は、児童がコンピュータよりパーソナルに人とコミュニケーションできる携帯電話というツールに関心をもっていることを日々の生活の中から感じてはいますが、所持している児童の人数やどのような使い方をしているか等については把握していません。
また保護者も、新聞やテレビ等で携帯電話にかかわる社会問題については見聞きしているものの、身近に事件が起きていないだけに、関心は低いようです。

携帯電話とこども

そこで、授業は
●6年生の2クラスを対象に
●「携帯電話との付き合い方」という切り口から情報モラルについて学習を展開することにしました。

今はまだそれほど緊急の問題ではなくても、今後成長していく過程で、児童は確実に携帯電話を所持し、活用していくことになります。
情報化社会の中で、人とつながり会える社会性の育成のために、情報モラルについて学習するカリキュラムは必須となります。

各校、以上のような状況から、授業を構想するにあたって、
事前にアンケートを実施し、児童及び保護者の実態を把握することとなりました。

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