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どうして鯉のぼりを飾るの? 〜鯉のぼりの由来

すっかりお馴染みの鯉のぼりですが、どうして魚が空を泳いでいるのか、不思議に思いませんか。鯉のぼりには有名なお話があり、我が子の成長を願う親心が込められています。

鯉の滝のぼり伝説 〜登竜門

中国の黄河上流に竜門という激流が連なる滝があり、そこを登り切った魚は霊力が宿って竜になるといわれていました。その滝を登るほどの勢いのある淡水魚といえば、清流だけでなく池や沼地などでも生息できる生命力の強い鯉をおいてほかにはありません。ある時1匹の鯉が激しい滝水に逆らいながら竜門を登りきったところ、鯉は竜へと変身し、天に昇っていきました。

※使用漢字には、登竜門と登龍門、龍と竜、どちらの説もあります。
※登竜門の故事は中国の「後漢書」「三秦記」が起源となっていますが、原書には「魚」となっており「鯉」の記述はありません。後に鯉と して解釈されていったようです。

鯉のぼりには、人生という流れの中で遭遇する難関を鯉のように突破し、立身出世して欲しいという願いが込められています。また、中国では竜は皇帝の象徴でもあり、とても縁起のいいもののひとつです。

おじいちゃんのふむふむウンチク!

立身出世の関門を○○の登竜門というのは、この故事からきてるんじゃ。古代中国の超エリート(官吏登用試験制度の科挙)の試験場にある正門も、「竜門」という名がついておるのじゃよ。また、「滝」という漢字をよく見てごらん……これもこの故事そのものじゃろ。

なぜ、鯉のぼりを揚げるの?


吹流しの色にも由来があり、子供の魔よけの意味が込められています。

もともと日本では、将軍に男の子が生まれると旗指物という家紋のついた旗や幟(のぼり)を立てて祝う風習がありました。やがてこれが武家に広がり、男の子が生まれた印として幟を立てるようになります。そんな武家を見習い、江戸庶民の間で鯉の滝登りで立身出世のシンボルとなった鯉を幟にするアイデアがうまれました。こうして武家の幟に対して、町人の間で鯉幟(こいのぼり)が揚げられるようになり、端午の節句に欠かせないものとなりました。

江戸時代は和紙に鯉の絵を描いたものでしたが、大正時代に破れない綿の鯉のぼりとなり、昭和30年代に入ってから合成繊維の鯉のぼりも誕生し、広く親しまれるようになりました。近年はベランダでも揚げられるタイプもあり、インテリア用の鯉のぼりも人気があります。

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