子どもに話すお金の話

第6回:お金を借りる

お金を借りることを「借金」といいます。

借金というと、なんとなくあまりいい印象を持たれない人も多いかもしれません。 しかし、借金は私たちの生活の中に意外と身近にあるのです。 例えば、ジュースを買おうとしてお金がなければ友達にお金を借りる、なんてこともあるかもしれませんが、これも実は借金なのです。またその他にも、何か大きな買い物をする際に十分にお金を持っていなければ「お金を借りる」ということが必要になってきます。 そこで今回は「お金を借りる」ということをテーマでお話をしたいと思います。


どんなときに「お金を借りる」のか?

では、人々が生活をする上で、どんなときに借金をしているのでしょうか。一番代表的なものは住宅ローンでしょう。家やマンションを買う場合には、ローン(借金と同じ意味)を組むというのが一般的です。新築で家やマンションを購入する場合は、数千万円のお金がかかってしまいますので、よほどのお金持ちでない限り「住宅ローン」というものを組んで、20年や30年などの長い年月をかけ、毎月の給料やボーナスから少しずつ返していくというのが一般的です。

また、クレジットカードも広い意味で借金の一つです。つまり、現金を持っていなくてもクレジットカードでモノが買えるのは、一時的にクレジットカード会社が立て替えてくれて(つまり貸してくれて)おり、後で請求書が来たら支払う(つまりお金を返す)という仕組みになっているからです。

このほかにも車を買うときのための「マイカーローン」や、学校に通うための「教育ローン」など、様々なローンのプランを各金融機関は用意しているのです。こうして、お金が今すぐ手元になくても困らないようにするために「お金を借りること」は私たちの生活では特別なことではないのです。

お金を借りる目的などによって条件が変わる

さて、金融機関からお金を借りた場合は当然のことながら返さなければなりませんが、その際に借りたお金(元本といいます)の他に、借りた額や期間に応じたお金を追加して支払わなければなりません。このお金のことを「利息」と言います。利息は、借りた額にある一定の比率(利率といいます)を掛けると計算できます。例えば、1年あたりの利率が1%の場合は、10,000円を借りると1年間で支払う利息は10,000円×1%=100円となります。ちなみに、この利率が高くなければなるほど支払わなければならない利息も多くなります。

まず、この利率は借りる目的によって違ってきます。以下は、とある金融機関の金利一覧ですが、目的に応じて金利が違っていることがわかります。

ローンの種類 金利
住宅ローン
(フラット35)
3.33%
教育ローン 6.62%
マイカーローン 8.12%
フリーローン
(用途限定なし)
9.62%

またそのほかにも、借りる人の収入によって融資してもらえる額は変動します。例えば、毎月もらっている給料が高い人は給料の低い人に比べて、毎月返済できる額が多いと考えられるので、たくさん借りることができます。また、定期的に毎月収入が入ってくる人とそうでない人を比較すると、定期的に毎月収入のある人の方が確実に返済してもらえる可能性が高いため、たくさん借りることができます。このように、金融機関からお金を借りると一口に言っても、借りる目的や借りる人によって利率や実際に借りることのできる額などの条件が違ってくることになるのです。

日本の国は借金だらけって本当!?

ところで、日本の国はたくさん借金を抱えているということをご存知でしょうか。2007年6月25日に財務省が発表したデータによると、国の借金は2007年3月末時点でなんと834兆円にものぼります。このお金は借金なので、当然利息を支払わなければなりません。1年間の利子はなんと6兆円以上にもなります。 以下が日本の借金残高の推移です。


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1997年の借金残高は355兆円でしたので、なんとこの10年で2倍以上に膨れ上がってしまったことがわかります。一体、なぜ日本の国はこんなに借金が膨らんでしまったのでしょうか。日本国の1年間の収入(歳入といいます)は、全部で約50兆円。この内訳は税金がほとんどです。それに対して、日本の1年間の支出(歳出といいます)は全部で約80兆円。1年間で30兆円の赤字になっているのです。そして、この30兆円ものお金は国債、つまり借金でまかなっているわけです。毎年30兆円ずつお金を借りていれば、どんどん借金が膨らんでしまい、そのうち国は破綻してしまいかねません。そこで日本政府も財務の健全化に向けて「プライマリーバランスの黒字化」という目標を掲げています。

「プライマリーバランスの黒字化」という言葉はたまにニュースで聞きますが、これは一体何を指すのでしょうか。一言で言うと、「国の収入が支出を上回る状態」のことを言います。もっとわかりやすく言うと、国債(借金)に頼らずに税金による収入だけで、社会保障や公共事業などの行政サービスによる支出をまかなうことができる状態を指します。

このプライマリーバランスを実現するために、大きく分けて2つの方法があります。一つは収入を上げることで、もう一つは支出を減らすことです。

まず収入を上げるには、税金による収入を増やすことが重要です。例えば、消費税を上げようという議論は、税収を増やすための代表的な施策です。また「景気対策」は、景気が良くなることで企業の利益も増え、その結果として税金も増えるため、同様に税収を増やすための施策となります。

次に支出を減らすこと方法ですが、例えばこれから来るべき高齢化社会に向けて、お年寄りが増えれば社会保障費は大きく膨らんでいくと思われるため、医療制度改革によって医療にかかる国の負担を軽くしようとするのは、支出を減らす代表的な施策です。また、公共事業を減らすという施策も同様、支出を減らすための施策になります。このように、日本は今や大変な借金大国になってしまっているため、政府は色々な施策を考えながら、なるべく早く「プライマリーバランスの黒字化」を実現する必要があるのです。

「信用」は一度失ったら取り戻すのは困難

お金を借りるということは悪いことなのでしょうか。いいえ、決してお金を借りること自体は悪いことではありません。しかし、大事なことはきちっと責任を持って返すということなのです。つまり、予め計画を立てて自分が返済できる範囲で借り、きちっと返済の約束を守るようにすることが大切なのです。

ちなみに、もしお金を返せなくなってしまうとどうなってしまうのでしょうか。実はお金以上に大切なものを失ってしまいます。それは「信用」です。お金はまた稼げば返せますが、信用は一度失ってしまうと取り戻すのは容易なことではありません。

このことは、何も借りるものはお金に限ったことではありません。友達同士でも、借りたものをきちっと返しているかどうかで信頼関係に大きく影響することも多いのです。借りたまま、つい返し忘れた本やCDなどはありませんか?もしあったらきちっと忘れずに返すようにしましょう。「借りたものを返す」ということは、当たり前といえば当たり前ですが、その人の将来にわたる信頼関係を築いていく上でとても大切なことなのです。

当然のことですが、日本という国も決して例外ではありません。国民や海外の国に信用してもらえるよう、日本政府もしっかりと返済していく必要があるのです。

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