エコワード

自然の権利(Rights of Nature)
動物や植物などの自然にも、人間と同じように「権利」を認めるという法学上の考え方のことです。アメリカでは、絶滅のおそれのある種を損なうような行動に対し、市民なら誰でも裁判にうったえることができる、という決まりがあります。このため、1978年には、パリーラ(キムネハワイマシコ)という小鳥を原告とする裁判で、原告をパリーラとしたままで勝利しています。

一方、日本には現在、自然の権利をはっきりと成り立たせる法律はありませんが、アマミノクロウサギやルリカケスなどが、種として原告に名を連ねた裁判が起こされています。自然の権利をどこまで認めるべきかについては意見が大きく分かれています。それでも、自然保護を裁判という公の議論の場に持ちこんだことで、これまで成立しにくかった開発側と反対側の間での建設的な議論の場が成立すること、また、問題を広く世間に知らせることにつながっています。