No.240

国際・海外

国際ボランティア

博愛の精神をグローバルに生かす

国際ボランティアの仕事

   
 みなさんはボランティアという言葉を知っていますか。利益にかかわりのない無償行為(むしょうこうい)のことで、国際ボランティアとは、国をこえたボランティア活動をする人のことです。 
 実際に国際ボランティアは、どんな活動をしているのでしょうか。また、国際ボランティアになるには、どうしたらいいのでしょうか。その答えは、NGO(非営利組織)スタッフの活動を知ることでわかります。NGOとは、開発・飢(う)え・難民・教育・環境(かんきょう)・人権などの問題に、国をこえて取り組む市民組織です。現在、NGOは日本に400団体ほどあり、国連機関や海外のNGOと力を合わせてボランティア活動を行っています。NGOスタッフには、あらゆる職種がありますが、資格や学歴ではなく、実務経験に裏打ちされた能力が求められます。例えば、技術指導ができる農業の能力や、井戸(いど)ほりなら実際に機械を動かしてほる能力、相手政府や国連担当官との交渉(こうしょう)ができる実務語学能力といったものです。国際ボランティアになるには、自分にできることを知ったうえでNGO組織に参加してみることです。

国際ボランティアにインタビュー

 温泉をほるための掘削機械(くっさくきかい)メーカーを定年退職しました。実際に機械をつくる現場で働いていた技術の専門家です。雑誌でアフリカの水不足の記事を読んだのが、ボランティアをやるきっかけです。井戸をほる機械が支援物資(しえんぶっし)できたのだが、動かせる技術者がいないという記事でした。それまで海外に行ったことのないわたしですが、なぜかこれは行くべきだと思ったのです。その雑誌の編集部に電話し、井戸ほりにかかわっているNGOを紹介(しょうかい)してもらったのです。そこを経由してアフリカにわたり、半年滞在(たいざい)して一時帰国したところです。言葉で言えば簡単に聞こえますが、アフリカにわたるまでには本当にいろいろあって、苦労したのですよ。64歳(さい)まで外国に行ったことのないわたしが、一人でアフリカで井戸ほりを教えるのですよ。言葉、食べ物、気候、そして未知の人たち。何度とちゅうでやめようと思ったことか。でもそういうわけにもいきません。現地の人を指導する時は、日本でのやり方は全部忘れたほうがいいです。現地のやり方になじむのに、3ヶ月かかりました。なじむといい関係ができてくるものです。また行くのが楽しみです。