No.235

国際・海外

通関士

外国との貿易取引に必要な手続きを行うスペシャリスト

通関士の仕事

   
 船や飛行機で持ちこまれる海外からの荷物を日本国内の市場に送りこむには、保管・申告・検査・関税納付・許可といった手続きをふまなければなりません。日本から海外へ荷物を送り出す時も、同様の手続きを行います。こうした通関業務を正しく、すみやかに行うのが通関士です。輸出入に関する通関業務は本来、輸出入業者自身が行うものですが、専門的な知識が必要とされるため、それを専門に行う人に代行してもらうのです。通関士は、通関業務を委託(いたく)される通関業務代行人です。通関業を行うには税関長の許可が必要です。ほとんどの場合、実際の貿易業に関係している物流会社や倉庫会社が行っています。したがって、通関士は、通関業を営む会社の社員である場合がほとんどです。通関士の主な仕事は、依頼主(いらいぬし)から委託された申告書の審査(しんさ)と許可取得書の作成です。たくさんの荷物ひとつひとつにこの作業をくり返すデスクワークです。通関士は国家資格です。

通関士にインタビュー

 倉庫会社に就職したのですが、通関業務に配属になりました。通関業務は、通関士の資格がなくてもできますが、資格を持っているほうが、会社でも手続き所でも動きやすいという面があります。到着(とうちゃく)する飛行機の時間などに合わせて荷物を処理していくため、深夜残業や休日出勤などしょっちゅうです。 
 貿易関係の仕事というと、カッコいいとみんなは思うでしょうが、実際は時間に追われてひたすら関係書類を処理していく毎日です。でも、書類の処理能力は、やっているうちに高まってくるもので、あつかっている商品の知識にくわしくなれば、それだけ書類処理のスピードも上がります。去年、通関士の試験に合格しました。ハードな仕事をしながらの勉強だったので、正直なところ大変でした。2度目の受験での合格です。社会の第一線で働いているという実感が持てる仕事です。