No.232

国際・海外

通訳

語学力を生かし、異なる国の人と人との交流を支える

通訳の仕事

   
 通訳とは、異なる言語を使う人どうしのコミュニケーションを図(はか)るための仕事で、異なる双方の言語に精通している人です。通訳は、その活動する場によって仕事の内容が異なります。ビジネスの場での会話通訳や講演の通訳をしたり、会議での同時通訳や放送番組の同時通訳をしたり。国際社会での活動が盛んになるにつれて、日本でも通訳の需要(じゅよう)が高まっています。通訳の活動の場も社会の各分野におよび、その専門化が進んでいます。企業専門のビジネス通訳、芸能専門の通訳、スポーツ専門の通訳などです。なかには少数民族の言語を使える数少ない通訳として、特定企業と専属契約(せんぞくけいやく)をしている通訳もいます。 
 通訳は、言葉の微妙(びみょう)な意味やニュアンスのちがいなどが誤解につながることもある責任の重い仕事です。日本語と外国語双方(そうほう)の高い語学力、国際情勢をふまえた広い知識、瞬間的(しゅんかんてき)かつ客観的な判断力など、通訳に求められる条件は多いのです。また、いくら語学力があっても担当分野の内容の理解ができなければ、通訳としての役割は果たせません。通訳担当分野の事前研究も不可欠な仕事です。

通訳にインタビュー

 英語とフランス語専門の通訳です。父の仕事でフランスとイギリスに長くいました。フランス語のほうが得意です。英語通訳はたくさんいるので、わたしの場合、8割がフランス語の仕事の依頼(いらい)です。音楽や芸術公演のアーティスト専属の通訳が多いですね。仕事に入ると日本での公演が終わるまで、アーティストがねむっている時間以外は、全部通訳するという契約が多いです。逆に、日本人がフランスに行く時の通訳の仕事もあります。夢もフランス語で見るなど、わたしの頭はフランス人的なのですが、はずかしいことに日本語が問題なのです。成長期に周囲にいた日本人が家族だけと言っていい状態だったので、わたしの日本語は変だと、今でもよく言われます。通訳をするにあたって一番勉強したのが日本語ですから、おかしいですよね。わたしは、どこの国の人なのだろうと考えることもありますが、地球人だと思うことにしています。