No.216

健康・医療

セラピスト

カウンセリングで精神的自立をサポート

セラピストの仕事

   
 セラピストとは、セラピーを行う人のことで、セラピーとは、日本語で治療法(ちりょうほう)の意味になります。セラピストとは、心理学を基盤(きばん)にして人々の心の病気を治療し、その問題を軽くしてあげる人のことです。カウンセラーと仕事の内容が重なるところがありますが、カウンセラーが助言者という立場であるのに対し、セラピストは心理療法を行うという意味で、より専門的で医学的な要素の強い職業です。セラピストの用いる方法にはさまざまなものがあり、対象にする人の持っている問題によって適切な方法が用いられます。1対1の対話療法のほか、行動療法、遊戯療法(ゆうぎりょうほう)、箱庭療法、絵画療法、音楽療法、作業療法、グループ療法、ネットワーク療法などがあり、いずれも有効な方法です。セラピストは、これらの方法を用いて内面の心の問題や外的な問題行動などを改善したり、軽くしたりすることを目的に、セラピーを行います。 
 セラピストとして活動する人には、音楽療法士、理学療法士、作業療法士、臨床心理士(りんしょうしんりし)、医療(いりょう)ソーシャルワーカーなどの資格を持っている人が多く、それぞれの職場で活動しています。

セラピストにインタビュー

 大学で心理学を学びました。人間の心の問題を、心理学がどのように解き明かしていくか、そこに興味があったのです。大学院でも勉強しました。勉強は、実習なども多く、とても大変です。現在週に3日、精神病院の職員として働いています。指導教授の紹介(しょうかい)です。日本ではまだ、心の病気に対応するのは、ほとんどが精神科医です。わたしの職場でも、患者(かんじゃ)さんへの最初の対応は医師が行い、医師の指示のもとに、わたしがセラピーを行います。時間のない精神科医よりもじっくり時間をかけてセラピーができるので、患者さんたちの様子もよくわかり、やりがいを感じています。とにかく、気長にあせらず、じっくりと一人の患者さんに対応していくのが、わたしのモットーです。臨床心理士の資格を持っていますが、この資格は、5年ごとに取り直さなければならないので、常に勉強していなければならないのです。がんばります。