No.214

健康・医療

診療情報管理士

診察・診療に欠かせないカルテを管理する

診療情報管理士の仕事

   
 病院の目的は、病気の人を治すことですが、医療現場(いりょうげんば)以外の他の仕事がたくさんあります。医師の正確な判断に欠かせない診療記録のデータや情報を集めて管理し、分析(ぶんせき)したり、チェックしたりして医療の質を高めるという仕事をするのが、診療情報管理士です。カルテ管理者とも言われます。検査の結果や手術記録、経過などの記録が完全に書かれているか、医師のサインや書かれている内容は客観的か、日付や薬の内容は正しいか、医師の行った手術内容はその患者(かんじゃ)に適切だったかなど、そのチェック内容の範囲(はんい)は広く、チェックとともに分析情報をデータベース化するという仕事もあります。 
 診療情報管理士の仕事は、患者にとって、適正で安全な医療を行うために必要な、大切な仕事なのです。厚生労働省が、資格を持ったカルテ管理者のいる病院に対して、患者一人に対して一定の金額をはらうと決めてから、診療情報管理士を置く病院が増えています。診療情報管理の仕事は、特別な資格がなくてもできますが、民間認定(にんてい)の診療情報管理士の資格を持った人が多く活動しています。また、医療秘書の資格を持った人も活動しています。

診療情報管理士にインタビュー

 医療秘書として働いていたのですが、育児のために退職。子どもが小学生になったら仕事を再開しようと思い、より専門的な診療情報管理士の資格を取りました。 
 カルテの整理や診療記録のチェックはとても大切です。そして、苦労もします。医師でもまちがえることはありますよ。病気の種類だけでも7,000以上の項目(こうもく)があるのですから。また、医師の中には自分しか読めないような字を書く人もいて、読むのに苦労することもあります。これは、内容的におかしいなと思ったら、医師に話して修正してもらいます。 
 診療情報記録は、その患者さんが、次に病院に来た時、どの医師が読んでも状態がすぐにわかるように、正確に書かれていなければなりません。そのためには、診療記録の内容を理解できる専門的な医学知識を身につけることが必要です。それと、おかしいと思ったら、医師にきちんとものが言えるような、専門家としてのプライドも必要です。