No.209

健康・医療

臨床工学技士

生命維持装置を扱う重要な仕事

臨床工学技士の仕事

   
 みなさんは、大きな病院の医療現場(いりょうげんば)を見ることはほとんどないと思いますが、医療現場で使う医療機器の進歩は目覚ましいものがあります。高い性能の医療機器の使用で、日本人の平均寿命(へいきんじゅみょう)も大きくのびてきました。 
 医療機器には、医師が診断(しんだん)に使うものと、治療(ちりょう)に使うものがあります。治療に使うものの中でも、直接生命の維持(いじ)を目的とする機器をあつかう人が臨床工学技士です。 
 具体的には、医師の指示にもとづいて、呼吸を助ける人工呼吸器や人工心肺装置、腎臓(じんぞう)が悪い人を助ける人工透析装置(じんこうとうせきそうち)などの操作を行ったり、故障を防いだり、修理をしたりします。 
 臨床工学技士は、医療とエレクトロニクスの専門的な知識で、患者(かんじゃ)さんの生命を直接支える重要な仕事をしています。臨床工学技士は国家資格です。 
 臨床工学技士の仕事の場は病院です。手術室や集中治療室、救急救命センターなどで、患者の生命を支えています。

臨床工学技士にインタビュー

 高校を卒業後、臨床工学技士養成の学校に3年通いました。もともとエレクトロニクス工学に興味があったのですが、実際にどんな仕事をしたいのかよくわからなかったのです。わたしの父は腎臓が悪く、週3回も人工透析に通っているのですが、その送りむかえをしているうちに、人工透析装置の精密な動きにとても興味がわいてきました。それがきっかけで、機械にふれることができ、人の命を救える仕事である臨床工学技士になったのです。 
 生命の維持に必要な医療機器は、少しでもぐあいが悪いと大変なことになりますから、真剣(しんけん)に、正確にあつかう必要があります。そのためには、常に、工学の専門知識の勉強をしていなければなりませんし、生命に対する強い責任感も求められます。 
 現在、人工透析専門のクリニックで働いていますが、装置の不調で患者さんがつかれないように、装置の管理に万全をつくしています。