No.203

健康・医療

理学・作業療法士

運動を用いた治療や作業療法を通じてリハビリをサポート

理学・作業療法士の仕事

   
 理学療法士(PT)、作業療法士(OT)はどちらも、お年寄りや障がい者のリハビリテーション(機能回復=前の状態にもどす)の専門家です。理学療法とは、長期的なマッサージや治療体操、運動、電気・温熱などの物理療法を使って、病気や事故のために体に障がいのある人の運動機能を前の状態にもどし、以前のような社会生活ができる手助けをします。また、義足や義手を使う人の指導を行ったり、車いすの正しい使い方の指導をしたりします。 
 作業療法とは、手芸や陶芸(とうげい)、園芸や絵画といった作業を通じて障がいのある人の運動能力の回復や、ふだんの生活における動作がいつまでもできるように手助けします。 
 理学療法が主に体の基本的な能力の回復を目的とするのに対し、作業療法は、顔を洗う、食べるといった生活上の動作能力の回復を手助けすることでその人の心の安定も取りもどす、という目的を持つものです。どちらも国家資格で、主な職場としては病院などの医療施設(いりょうしせつ)、高齢者施設(こうれいしゃしせつ)、障がい者施設、特別支援学校などの教育現場があります。

理学療法士にインタビュー

 現在、お年寄りの施設で理学療法士として働いています。高校時代に親友がオートバイ事故でけがをし、長い間リハビリに通っていました。この時に担当した理学療法士の熱心さに感心させられました。友人がリハビリをさぼった日など、勤務する病院の仕事が終わってから治療に来て、「とにかく続けること。これが一番大切」と口ぐせのように言っていました。このことが、わたしが理学療法士になったきっかけです。 
 今、脳の病気で右手、右足が不自由になったお年寄りのリハビリに取り組んでいます。マッサージを始めるとお年寄りは痛がって「イヤ」と体を硬くします。確かに痛いので気の毒なのですが、治療をしないとそのまま固まってしまいます。気持ちをリラックスさせて、気長にマッサージします。効果が現れて「食べる時にそんなにこぼさなくなったよ。あんたのおかげ」と言ってくれた時はうれしかったですね。