No.178

福祉

手話通訳士

手話で聴覚障がい者をサポートし、コミュニケーションの橋渡しをする

手話通訳士の仕事

   
 耳の不自由な人は話すことがうまくできませんから、音に代わる手話は、大切なコミュニケーション手段です。手話通訳士とは、耳の不自由な人と一般社会を結ぶパイプ役となる仕事です。手話通訳士の仕事は、単にその内容だけを伝えればそれでいいという仕事ではありません。手話とは、手の指、うでなどの型、位置、動きなどで意味を表す言語ですから、地域や年代による表現のちがい、現場による使い分け、言葉のしくみ、耳の不自由な人そのものへの理解と、それを支える福祉(ふくし)関係の知識など、手話通訳士には高い技術とはば広い豊かな知識が必要とされるのです。 
 働く場所としては病院や学校、役所などで耳の不自由な人と聞こえる人がスムーズにコミュニケーションできるように、手話通訳で手助けをします。また、講演会や会議、勉強会、講習会、テレビ番組などで内容の通訳をする仕事も増えています。 
 実力があれば特別の資格は必要ないのですが、手話通訳士の資格があれば、自分の実力を広く認めてもらうことができ、仕事の場も広がっていきます。

手話通訳士にインタビュー

 地域の手話サークルや自治体の講習会などに通い、手話技術を身につけました。この仕事を始めてもう、10年になります。音楽会や講演会、映画会など地域の行事の通訳を頼(たの)まれることが多いです。また、スポーツクラブに通っているので、そこの会員である耳の不自由なマラソンランナーとそのコーチとの手話通訳を頼まれています。 
 手話通訳だけで生活している人も、わずかですがいます。でも、わたしの場合は、手話通訳の仕事のほとんどがボランティアです。将来的に生活が成り立つように、公的な資格である手話通訳士の資格を取りました。これからは、耳の不自由な人の国際交流に役立ちたいと考えているので、国際手話の技術を勉強するつもりです。 
 大事な手なのでけがなどしないように、また手あれしないように気を使っています。