No.172

福祉

ソーシャルワーカー

高齢化社会の中心的役割を担う社会福祉の専門家

ソーシャルワーカーの仕事

   
 ソーシャルワーカーとは、社会生活をする上でのさまざまな問題を抱えている人たちの相談にのる仕事をする人をいいます。日本にはこれまで、ソーシャルワーカーという決まった資格があったわけではなく、さまざまな職場のいろいろな資格の人が、さまざまな問題を抱えている人たちの相談に応じて助けてきました。 
 現在ソーシャルワーカーが働く職場は、主に四つに分けられます。まず、福祉(ふくし)職の公務員があげられます。生活保護などの世話をする福祉事務所の職員や、必要に応じて子どもを一時保護する児童相談所の職員。次に、民間の高齢者施設(こうれいしゃしせつ)、児童施設、障がい者施設で働く職員。三つめが、病院などで退院後の相談にのったりする医療ソーシャルワーカーで、四つめは民間の福祉サービス会社に勤める人です。これらの職場で活動しているソーシャルワーカーの持っている資格には、社会福祉士、精神保健福祉士などがあり、どちらも国家資格です。

ソーシャルワーカーにインタビュー

 医療(いりょう)ソーシャルワーカーとしてこの病院で働いて、もう15年になります。まだ新しい資格だった社会福祉士としてこの仕事を始めました。退院する人の社会生活を助けるのが主な仕事です。とつぜんの事故や病気、高齢になって体が思うように動かなくなったなどで入院した人たちのなかには、家庭の事情などで入院前の生活にもどれなくなった人もいるのです。この人に必要なことは何かを一生けんめいに考え、実現にむけて努力します。具体的には、公的なお金の援助(えんじょ)、福祉施設の利用、家庭で家事をしてくれるヘルパーの手配などを行うのですが、ほかの福祉職の人たちとの連絡や話し合いをすることが多いため、福祉全体のことを勉強しておいたほうがいいですね。入院中に一人息子さんをなくされてがっくりしていた方を老人ホームにお世話したのですが、周囲のはげましで元気を取りもどした時など、なみだが出るほどうれしかったです。