No.159

動物

獣医師

動物たちの命をあずかる、動物のお医者さん

獣医師の仕事

   
 獣医師の仕事は、イヌ、ネコ、ハムスターや小鳥などの小動物を診察(しんさつ)・治療(ちりょう)し、保健・衛生面からの指導を行う動物病院の医師としての仕事だけではありません。ウシ、ウマ、ブタなどの家畜(かちく)の伝染病(でんせんびょう)を防ぎ、品種改良を行うことなども獣医師の仕事です。また、外国の家畜の伝染病が国内に持ちこまれることを防ぐ動物検疫(どうぶつけんえき)や、牛乳の細菌検査(さいきんけんさ)、食品衛生監視(しょくひんえいせいかんし)などの仕事も獣医師が行います。 
 獣医師になるには、大学で6年間の獣医学課程を修了(しゅうりょう)し、獣医師国家試験を受けます。これに合格すれば、農林水産大臣の獣医師免許(じゅういしめんきょ)を取得することができます。大学入試の競争率は、かなり高いものですが、獣医師の資格取得後は、農林水産、公衆衛生、小動物臨床(しょうどうぶつりんしょう)、動物愛護、パラメディカル(新しい医薬品や動物用医薬品などの開発)、野生生物などのはば広い分野での仕事が期待できます。最近では、ペットブームの影響(えいきょう)で、小動物臨床分野に進む人が非常に増えました。今後も人気のある職種のひとつといえそうです。

獣医師にインタビュー

 もともと動物好きだったのですが、大学では、解剖(かいぼう)の授業もあり、初めはつらくてたまりませんでした。でも、獣医師になるためには、必要な勉強なんですよね。この仕事の特徴(とくちょう)は、動物は言葉で何も病状をうったえてくれないというところにあります。そこが、人間のお医者さんとちがうんです。ですから、症状(しょうじょう)や日ごろの様子を知るには、飼い主さんとのコミュニケーションが大切になります。治療方法に関しても、飼い主さんにていねいに説明し、納得(なっとく)してもらいます。動物以上に人間が好きでないとつとまらない仕事かもしれませんね。 
 動物って、けっこう好ききらいがはげしいんです。威嚇(いかく)するような態度で接すると、相手も身がまえてしまい、うまく治療させてくれません。何よりも、相手に好かれることが、大事なんです。一時は死ぬかと思われたほど重病のイヌやネコが、元気になって無事退院してくれたときには、本当にこの仕事をやってよかったと思いましたよ。