No.157

植物

農業従事者

自然とともに働き、自然の恵みを受ける

農業従事者の仕事

   
 米や麦、野菜、果物など、わたしたちの食事に欠かせない作物の栽培(さいばい)を行うのが農業です。農業従事者は、土地に作物の種をまいたり、植えつけたりして生育させ、作物を収穫(しゅうかく)し、市場などで販売(はんばい)し、収入を得ています。自営でこれらの仕事をする場合は、農家といわれます。現在、農家は高齢化(こうれいか)が進んでいます。しかし、自治体によっては、この問題を解決するために、農業用地を貸す制度や、農業研修など、農業の後継者(こうけいしゃ)を育てるためのいろいろなカリキュラムを設けているところもあります。この制度を利用することにより、今まで都会で暮らしていた人が、農業に転職する例なども見受けられるようになりました。 
 農業従事者を目ざすには、資格はいりませんが、大学、短大、専門学校などで、農業に関する勉強をすることもできます。自分の家が農家である場合は、あとを継(つ)ぐ形になるわけですが、そうでない場合は、まず、田や畑などの農業用の土地を借りるか、購入(こうにゅう)するかします。作物を収穫できるまでになるには、農業研修や、すでに長いこと農業に従事されている方などの意見を参考に勉強することも大切でしょう。

農業従事者の仕事

 都会で会社員を数年間務めたあと、地方公共団体の募集(ぼしゅう)を見て、夫婦(ふうふ)でこの農村に移り住みました。農業は初めての経験でしたが、役場の研修を利用したり、同じ農家の人からいろいろ教わり、助けてもらいながら、毎日、野菜作りにはげんでいます。この仕事のよいところは、仕事場と家が近いところと、自然に囲まれ、きれいな空気の中で、家族そろって、あせを流して働ける爽快感(そうかいかん)でしょうか。一生けんめい育てた野菜が市場に出回り、みんなにおいしいといって食べてもらえるのが、いちばんうれしいですね。
 また、最近では、野菜を作った人の顔写真入りで売ってくれる店もあるので、いっそうはげみになります。まだまだ、先輩(せんぱい)方に教わることも多く、試行錯誤(しこうさくご)の毎日ですが、そのうち、「あの人の作る野菜はおいしいから……」と、都会に住んでいる友人から、特別注文が来る日を楽しみにしています。