No.083

ファッション・美容

洋裁・和裁技術者

プロの縫製テクニックを駆使して仕立てる

洋裁・和裁技術者の仕事

   
 洋裁技術者とは、デザイナーがかいたデザイン画から起こした型紙をもとに、実際に洋服を縫製(ほうせい)する職人です。プロを目ざすには、服飾系(ふくしょくけい)の専門学校などで縫製技術を学びます。卒業後、デザイナー事務所やアパレルメーカーに就職し、そこでさらに技術をみがきます。仕上がりの美しさやていねいさが求められる仕事です。 
 お客様の注文により、好みや用途、体型に合わせた紳士服(しんしふく)を作る職人を特にテーラーと呼びます。 
 和裁技術者とは、呉服(ごふく)店や個人の注文を受け、反物(たんもの)から、着物やはかま、じゅばんなどを仕立てる職人です。和裁技術者は、専門学校などで技術を学んだのち、デパートや呉服店から仕事をもらって、自宅で縫(ぬ)う人がほとんどです。着物が好きで和装にくわしいことはもちろん、着物の美しさを引き出すセンスも必要です。手縫いでコツコツと仕上げていく仕事なので、手先が器用で根気強い人に向いているといえるでしょう。

和裁技術者にインタビュー

 日本古来の伝統のもの、特に着物にふれる機会が多かったので、習い事として和裁を始め、たのまれることが多くなって仕事にするようになりました。反物(たんもの)は、注文主からの預かり物なので、はさみを入れる時がいちばん緊張(きんちょう)します。大切なことは、針(はり)目をきれいに表にひびかないように縫うことですが、絹はなかなか針通りが悪く、縫いにくいものです。ひたすら、ていねいさを心がけ、一針一針縫っていきます。できあがった着物を見ると、うれしいものです。注文主からの定められた期日を守ることも信頼(しんらい)につながり、大事なことです。 
 成人式のふりそでや、ゆかたなど、若い年代にも和服の人気は高まっていますが、わたしたちのように、コツコツと着物を縫う人は少なくなってきました。若い人が、日本文化の担(にな)い手になっていってほしいと思います。