No.079

美術

学芸員

博物館や美術館の専門職員

学芸員の仕事

   
 学芸員とは、博物館や美術館、あるいは動物園や水族館などで、専門職員として働く人です。そこで、資料の収集や保管、展示、研究調査を行います。また、来館者への説明や観察会の講師などもしますし、案内書や目録、年報などの作成もします。博物館の業務のほとんどすべてにかかわります。さらに、学芸員の最も重要な仕事のひとつは、自分が持っている専門分野、科学や自然史、歴史、産業、美術、文学などの「調査・研究」です。研究成果は、展示に生かされます。 
 学芸員になるには、国家資格が必要です。養成コースが設けられている大学では、そのコースを終了すると、無試験で学芸員の資格が取れます。養成コースを出ていない人は、文部科学大臣が行う試験を受けて、資格を得ます。学芸員と学芸員補の2種類があり、学芸員補は学芸員を助ける立場の職員となります。3年以上の実務を経験すると、学芸員になることができます。 
 専門分野の研究職でもあるので、確かな学問的知識が求められます。大学などでしっかり勉強しておくことが必要です。

学芸員にインタビュー

 県立自然史博物館の学芸員をしています。専門は岩石です。この辺には、結晶片岩(けっしょうへんがん)という岩石が見られますが。この岩石の分布と生成が、わたしの研究テーマです。 
 この博物館では、岩石の展示に力を注いでいます。年に一度、岩石の特別展示をします。ふだんは倉庫にしまってある標本や、よその博物館、大学の研究室などから借りてきためずらしい岩石を展示します。準備は、職員だけで行うので、展示が始まるまで、大いそがしです。 
 また、博物館では、だいたい年4回、観察会を開きます。春から秋は、花や昆虫(こんちゅう)などの小動物が中心になりますが、冬は岩石です。冬は、花や昆虫が見られないこともありますが、春から秋は、植物がしげっていて、岩石が見にくいこともあります。冬の観察会は、わたしが主任講師ですが、春から秋は、助手です。このごろは、花や昆虫にもだいぶ強くなってきました。