No.076

美術 / 文章・言葉

ブックデザイナー

本の顔である表紙をデザイン

ブックデザイナーの仕事

   
 ブックデザイナーは、本の表紙やカバーを始め、本一冊すべてのデザイン、装丁(そうてい)をすることが仕事です。本の表紙は、タイトルとともに、その内容やイメージを伝えるとても重要なものです。表紙やタイトルで、売れ行きも左右されます。また、本の「背」のデザインも大切です。本屋では、ほとんどの本が書だなに入れてあって、客が目にするのは、まず背だからです。 
 本をデザインするときには、編集者や著者と打ち合わせをして、写真、イラスト、文字などを決めます。また、表紙や本文に使う紙も決めます。表紙には、色紙や手ざわりのある紙や、クロスと呼ばれる布を使うこともあります。したがって、ブックデザイナーには、印刷についての知識はもちろん、造本についての知識も必要です。 
 ブックデザイナーになるには、デザイン系の大学や専門学校でデザインや印刷・造本の知識を身につけ、出版社の編集やデザイン会社などでうでをみがいていくのがふつうです。また、ヨーロッパの伝統的な造本技術を学ぶために、留学する人もいます。

ブックデザイナーにインタビュー

 子どものころ、エンデの『はてしない物語』を読みました。本文の活字が、2色だったのが印象に残っています。主人公がいる現実の世界は、こい赤茶色、主人公が読んでいる物語の世界は深緑色の活字で刷られていました。 
 今、本をデザインする時には、あの時の感動を頭のすみに入れています。わたしがデザインした本を手に取った人が、本の内容がすぐわかり、中を読みたくなるようにするにはどうしたらよいのかを、いつも考えています。 
 デザインはパソコンを使ってやりますが、画面での色と、できあがってくる印刷物の色は、少しちがってくるので、注意しています。また、同じ印刷でも刷る紙によって印刷した色が変わってきます。特に紙につやがあるかないかで、発色は大きく変わります。著者の先生や編集の人とそのへんはよく相談しています。