No.070

美術

彫刻・工芸家

高い技術で想像を形にするアーティスト

彫刻・工芸家の仕事

   
 彫刻家は、木や石、金属などさまざまな素材や技術を使い、個性的な作品をつくりあげていきます。美術の専門的な知識や技法を大学や専門学校で身につけておくとよいでしょう。彫刻家の多くが、学校や彫刻教室で基本的な技術を教えています。教員免許(めんきょ)や資格を取って、美術教師や博物館などの学芸員になれば、さまざまな作品にふれながら創作活動をし、公募展(こうぼてん)への出品をねらうこともできます。
 工芸家は、ガラスや木などを用いて実用性のある器(うつわ)や入れ物などをつくります。ガラス工芸家はガラス製品工房(せいひんこうぼう)などで花器や皿、アクセサリーなどをつくり、木工工芸家は漆塗(うるしぬ)りなど地方の伝統工芸を用いて、皿や器をつくります。 
 彫刻家や工芸家になるには、美術系の大学や専門学校で技能を習ったり、工房や工芸家のもとに弟子入(でしい)りするのが一般的なようです。国家資格として家具製作技能検定・竹工芸技能検定・ガラス製品製造技能検定があります。最近では、針金で動物をつくったり、めずらしい木材から楽器をつくったりなど、目新しい素材を使う取り組みも出ています。

工芸家にインタビュー

 父が、ガラスコップなどの江戸切子(えどきりこ)をつくる職人でした。学生のころは、美術大学に行っていましたが、父のあとをつぐ気はありませんでした。しかし、父の他界後、残された切子の作品を毎日見ているうちに、自分でもやってみようという気になったんですね。もともと、父がガラスをあつかうところは、小さいころから見ていたんで、やってみるとスッと江戸切子の世界に入っていけました。父が切子を納めていた店からも、ぼつぼつ声がかかるようになりました。それでも、なかなか父の作品がこえられず、なやみましたね。あるとき、ふっと新しいやり方を思いついて試してみたんです。それが思いがけず、芸術奨励(げいじゅつしょうれい)賞の新人賞をいただけて、これで父に一歩近づけたかななんて思っています。