No.067

テレビ・映画

美術スタッフ

場面に応じた道具やセットを用意する仕事

美術スタッフの仕事

   
 美術スタッフは、映画やテレビ、舞台(ぶたい)などで、美術関係のものをすべて担当するのが仕事です。背景やセットの大道具、出演者が持ったり場面の中に配置される小道具などを、つくったり用意したりします。 
 テレビでは、ドラマで使う室内や、歌やバラエティ番組、あるいはニュース番組などのセットづくりが中心になります。舞台では、リアルなものよりイメージを優先した象徴性(しょうちょうせい)の高いものが多くなります。一方、映画やテレビの大型ドラマでは、セットが大がかりになることもあり、江戸(えど)時代、昭和初期、あるいは未来など、時代に合わせて、ひとつの街や、城などの建物を丸ごとつくってしまうこともあります。また小道具も、その時代に合わせたものを探してきたり、なければ自分の手で本物らしくつくったりします。 
 美術スタッフになるには、映画やテレビでは、映像制作会社に入社し、そこの美術担当の社員となるのが一般的(いっぱんてき)です。舞台は、大きな劇団や劇場以外では、劇団員が他の仕事と兼任(けんにん)することが多いようです。

美術スタッフにインタビュー

 わたしの原点は、高校の時の演劇部にあります。全国大会に出た時、装置の何ヵ所もある戸や窓を全部開けられるようにしたのです。ふつう、窓などはかいてあるだけだし、戸なんかも、あまり舞台には出てきません。例えば、部屋の出入りは、上手下手(かみてしもて)に出たり入ったりすればいいわけですから。装置担当で、上演中は特に用がないので、劇を客席で見ていました。戸や窓が開くたび、「おっ、また開いた」なんて、ザワザワするんです。うれしかった。 
 今は、映像関係の制作会社にいますが、大型時代劇などで、戦国時代のとりでをつくるなんていう仕事がくると、うれしくてドキドキします。美術監督から話を聞いて、模型を作り、予算や材料などいろいろ検討します。ともかく、やりがいのある仕事です。