No.039

音楽

楽器製作者

素材を活かし、確かな音感で楽器を作る職人

楽器製作者の仕事

   
 楽器製作者は、楽器を作っている素材(木材など)を生かし、自分の音感をたよりに楽器を作る職人です。製作する楽器そのものをよく知っていること、素材の良し悪しを判断する目、確かな音感、そしてすぐれた技術力が必要です。自分の専門とする楽器はもちろんですが、楽器全般(ぜんぱん)に関するトータルな知識も必要です。 
 楽器製作の技術は、専門学校に通って身につけるのもよいでしょう。卒業後は、楽器メーカーに勤めたり、工房(こうぼう)や個人の作家に弟子入(でしい)りしたりして、修行を積んでいくのがふつうです。手作りの楽器は、流れ作業で作っていく楽器に比べ、音に深みがあり、楽器演奏者にとってなくてはならないものです。バイオリン製作者のストラディバリは昔の人ですが、彼(かれ)の作ったバイオリンのあまい音色は、聞く人を魅了(みりょう)してやみません。バイオリニストはこぞって彼の作った、限られた数のバイオリンを求めます。彼がなくなって長い年月がたちましたが、彼をこえるバイオリン製作者はまだ現れていません。

楽器製作者にインタビュー

 ぼくは、一本一本ギターを作っています。ギターはご存じのように曲線のシルエットを持った楽器です。これは、熱を加えながら木材をしならせていくのですが、しならせてもだいじょうぶな、ギターに向いた木材を選ぶことから仕事が始まります。木材を求めて地方に行くこともあります。木材をしならせる力仕事から、楽器の形に仕上げ、ニスをぬって、最後に弦(げん)を張るところまで、全部を一人でやっていくわけです。日本の気候は、暑かったり、寒かったり、湿気(しっけ)が多かったり、乾燥(かんそう)したりといろいろなので、どんな気候でもくるいのない楽器を作るのは難しいことです。職人のうでのみせどころというわけです。自分の作った楽器を最高のミュージシャンに使ってもらえることは、いちばんの喜びです。そんなギタークラフトマン(ギター作りの名人)を目ざしています。