No.027

法律

労働基準監督官

働く人の生命と健康を守り、労働条件の向上に努める

労働基準監督官の仕事

   
 労働基準監督官は、労働条件がきちんと守られているかどうかを確かめるために、工場や事業者などに立ち入って、調査や検査を行います。企業(きぎょう)などで働く労働者の人権を守るために、労働基準法という法律があります。労働基準法では、労働者が人間らしい生活をおくるために必要と考えられる、さまざまな労働条件について定めています。事業を営む経営者や、労働者に直接指示をあたえる立場の人は、それらの労働条件を守らなければなりません。その条件とは、決められた労働時間を守ること、決められた最低の金額以上の賃金を支はらうこと、休日をきちんと取らせること、労働者を安全で衛生的な環境(かんきょう)で働かせること、15才未満の子どもを働かせないことなどです。 
 違反(いはん)があった場合は、改善を要求し、危険な設備があれば、使用を停止させます。また、重大で悪質な違反が行われている場合は、警察のように、強制的に捜査(そうさ)を行う権限も持っています。

労働基準監督官にインタビュー

 企業にとって、人材はいちばん大切な財産のはずです。それなのに、従業員に対してひどいあつかいをする経営者がいるのは、残念なことです。そのような企業の横暴から、働く人たちの権利を守ることが、わたしたちの仕事です。 
 労働に関する、今の大きな問題のひとつが、サービス残業です。会社は、決められた労働時間を守り、もしも従業員をそれ以上働かせた場合には、時間外労働手当、つまり残業手当を支はらわなければならないのですが、人件費を安くおさえるために、手当をはらわないですまそうとする経営者が少なくないのです。そのために、働いた時間を記録するタイムカードをなくしたり、タイムカードの記録を書きかえたりする者までいます。そのような悪質な行為(こうい)を取りしまることも、わたしたちの役割のひとつです。