No.021

マネー

国税専門官

税金の公正な徴収と調査・指導を行う専門家

国税専門官の仕事

   
 国税とは、国が課税する税金のことで、所得税、法人税、相続税、消費税、酒税などがあります。個人や企業(きぎょう)は、それぞれ法律に従って、これらの税金を納めなければなりません。会社員の場合、主な税金は給料から引かれますが、個人で事業をしている人や、企業などは、毎年どれだけの収入があったかをきちんと報告し、その収入に対して納めるべき税金の額を計算して、税務署に届出をしなければなりません。これを確定申告といいます。
 国税専門官は、国税が正しい申告にもとづいて、きちんと納められるようにする仕事です。国税専門官には、三つの職種があります。そのうち、国税調査官は、個人や会社などを訪問して、税の申告が正しく行われているかどうかを調査したり、申告の指導を行ったりします。国税徴収(ちょうしゅう)官は、定められた期限までに納められなかった税金の督促(とくそく)などを行います。国税査察官は、裁判所からの許可を得て、悪質な脱税(だつぜい)者に対する強制捜査(そうさ)を行います。

国税専門官にインタビュー

 わたしは、国税専門官の中の国税調査官の仕事をしています。今の主な仕事は、企業を訪問して帳簿(ちょうぼ)などを調べ、適正な経理処理が行われているかどうかを調査することです。もしも、何か問題点があれば指摘して、正しい申告が行われるようにします。けれども、企業の収入のどこからどこまでの部分が課税の対象になるかということを、正しく解釈(かいしゃく)するのは、けっこう難しいんです。ですから、説明しても、すぐには納得してもらえないこともあります。会社の経営者としては、税金を納める額をなるべく少なくしたいのは当然ですからね。合法的な手段によって節税を行うことは、もちろんさしつかえないのですが、違法性(いほうせい)があれば、脱税ということになってしまいます。そんなことにならないようにするのが、わたしたちの役割です。