No.011

企業・経営

弁理士

特許や意匠など「知的所有権」の保護者

弁理士の仕事

   
 弁理士の仕事は、個人や企業(きぎょう)が考案した発明などのアイデアが他人にぬすまれないようにするために、特許庁に特許や実用新案などの登録を出願することです。例えば、もしもみなさんが、あるすばらしい発明のアイデアを思いついたとしましょう。だれかにそのアイデアを話したら、またたくまに世間に広まってしまいました。そのうちに、どこかの会社が、そのアイデアをもとにした新しい商品を売り出して大もうけ。それなのに、最初にアイデアを思いついたあなたには、何の利益もありません。そんなことになったら、不公平だと思いませんか。
 そのような問題をなくすために、特許というしくみによって、発明者のアイデアが守られることになっています。あなたの発明が、本当に今までにだれも思いついたことのない、新しいアイデアだと認められると、そのアイデアには特許があたえられ、アイデアを使用する人は、あなたに使用料をしはらわなければならなくなります。弁理士は、その特許を取るための手続きを行ってくれるのです。

弁理士にインタビュー

 弁理士の仕事は、さまざまな分野の発明のアイデアにふれることができるので、とてもおもしろいんですよ。それに、発明にチャレンジしている人の中には、やはり、ユニークな発想を持っている人物が多いので、仕事を通してそういう人たちとふれあえるのも、楽しみのひとつです。でも、アイデアを思いついた本人は、これはすばらしい発明だ、と思っていても、実は過去にすでに同じような発明をしている人がいた、というケースがけっこう多いんです。そのため、わたしたちは、依頼者(いらいしゃ)から発明のアイデアを聞いたら、まず、そのアイデアが本当にオリジナルな発明なのかどうかを調べます。しかし、それを調べるためには、もちろん、その発明の内容を完全に理解していなければならないのですから、わたしたちもはば広い知識を求められることになります。