絵本を読む

スペシャルインタビュー

『それいけ!アンパンマン』(日本テレビ)のバタコ役、『魔女の宅急便』(スタジオジブリ)のジジ役などなど、幅広いキャラクターを演じる佐久間レイさんが読み聞かせに挑戦!どんなボノロンが登場するかな…?お楽しみに!

キャラクターが活き活きと動きだすような読み聞かせをありがとうございました!ボノロンのお話はいかがでしたか?

大切なことをストレートに書いているなと思いました。重くなりがちなテーマを避けずに伝えていて、でも決して苦しくないように、いいところにゴンが出てくるのがいいですよね。今回のお話はお父さんも実は弱いんだ、ということが書かれていて好きです。

ちょっと不器用なお父さんですよね。

一生懸命だけど、的外れな頑張りをしてしまったり…。子供も失敗するけど、親も実はいっぱい失敗しているんだよって、さりげなく書かれているのがあったかくていいなと思いました。

「お父さんのお弁当の巻」では、親子をつなぐアイテムとして「お弁当」が登場しますが、お弁当にまつわる思い出はありますか?

小学校1年生から大学生まで、娘に15年間お弁当を作ってきました。仕事をしているので、帰りが遅くなると次に会えるのは翌日の朝なんですよね。そんな生活の中で、娘がお昼にもう一回私と会えるために、私も「今頃お弁当食べてるかな」とお昼の時間に娘を思うために、お弁当はとても大事なものでした。

「お昼にもう一回お母さんに会える」って、すてきですね。

娘が小学生の頃、菓子パンを持ってきているお友達をうらやましく思ったようで、お金を渡して自由にお弁当を買っていい、ということを試したことがあったんです。ここぞとばかりにチョコパンやおやつのようなものを買って食べることが2〜3日続いたのですが、ある日「やっぱりお弁当がいい」と言い始めたんです。買ったお弁当でもお腹はふくれるけれど、5時間目くらいになると「あ、お昼ごはん食べてない」って思ったようで。お弁当がないとさみしさを感じたようです。それを聞いて「わかってるじゃん!」と思いました(笑)

わぁ、いいお話ですね! お母さんの気持ちがお弁当に入っていること、きっとお子さまは気づいていたのですね。

たまに小さい手紙のやりとりもあって、親子のコミュニケーションのひとつでした。私にとってお弁当は本当にあってよかったものです。

お弁当も読み聞かせも大事な親子のコミュニケーションですね。ところで、佐久間さんは読み聞かせ活動をされていますが、読み聞かせる上で大切なことはどんなことなのでしょうか?

子供をひざに乗せながら読み聞かせて、船のシーンではゆらゆら揺れたり、たまに脱線しながら自由に読んでいいと思います。子供が聞かなくても怒らずに、お母さんがひとりで読んでいればいいんです。それを見て、お母さんは本があると機嫌がいいなあ、本がある暮らしって楽しいなあと思ってもらえたらしめたものです。 一番避けたいのは、心で聞かずに情報として聞いてしまうことなんです。
お話の情報を覚えているかどうかではなく、心が動いたかどうかを大事にしてもらいたいですね。感想はうまく言えなくても良くて、読んで心に「じわっと」した感覚を大切にしてください。

絵本を通じて育んでほしいのは、感受性ですね…。情報ではなくて。

よく「本好きにさせるにはどうしたらいいか」と聞かれるのですが、本好きにさせるために読み聞かせるのではなくて、本をひとつのきっかけとして、親子のコミュニケーションを深めてもらえればと思います。絵本を使って遊んでもいいですし、そこからうまれる会話を楽しんでください。

最後の質問なのですが、もし佐久間さんの目の前にボノロンがあらわれたら、どんなことをお願いしますか?

そうですね…。「人が本当の心を話せる勇気が出るアイテム」があったらと思います。だいたいみんな、本当のことって言いあえてないですよね。本当はこれって変だよねと思っていることがあっても、従わなくてはいけなかったり…。痛いことや苦しいことがきらい、という思いはみんな同じです。それが分かりあえたら、戦いなんてうまれないはずですよね。本当のことを言いあえる国があったら、行ってみたいです。
あともうひとつ、ボノロンがこれからもずっと続くような世の中になることをお願いしたいです!

ありがとうございます!笑 

ボノロンといっしょ。プロジェクト

(C)NSP 2005, (C)ボノロンといっしょ。2007

COAMIX North Stars Pictures