絵本を読む

スペシャルインタビュー

『ONE PIECE』(CX)のロロノア・ゾロや、情報バラエティー『スッキリ!!』(NTV)のナレーション等、テレビでおなじみの声をたくさん担当している中井さんが読み聞かせに挑戦!今回のお話がより楽しくなるよ!

中井さんの低い声に、すっかり聞きほれてしまいました。今回は「おいしさ」を忘れたお金持ちのお話でしたが、読み終えていかがでしたか?

ロットって、ただわがまま勝手を言っている人だと思いきや、本当はお母さんとの思い出をすごく大事にしている人ですよね。「悪い人」が出てこないお話はすてきだなあと思いました。(笑)すごく気分良く読めました。

ちなみに、ボノロンのことはご存知でしたか?

以前読み聞かせをされていた田中真弓さんが、別の収録の時に絵本を持っていらして、その時に読んだのがはじめてです。科学者が出てきて…。

「幸せのタネの巻」ですね!過去のお母さんに会いに行くお話です。

あの話もお母さんに対する想いがつまっていますよね。読む人によって、視点がいろいろあるストーリーだなという印象でした。子どもが読んだらおとぎ話として楽しいし、お父さんお母さんが読んだら自分の身と重ね合わせることもあるだろうし…。おもしろい作りだなと思いました。

ありがとうございます。ボノロンは、大人向けのテーマも多いです。

今回の中で特にここが好きなんです。『ロットは、えらいロン。ひとりでがんばってお金もちになったロン』というボノロンのセリフ。汚れちゃった大人のことを、「おまえは大丈夫だよ」と言ってもらっている感じで、読んでいてうれしくなりました(笑)

確かに、大人になるとこういうことって言われないかもしれないですね(笑) 中井さんは、一度社会人を経験されてから声優さんのお仕事に就かれたそうですが、どんなことがきっかけだったのですか?

「野球選手になりたい」という夢と同じようなもので、声優に憧れる気持ちはずっと持っていました。普通に就職して働いて25歳になった時に、四捨五入するともう自分は30歳だなと気づいて。30歳って立派な大人で、自分の人生をしっかり決めている年齢というイメージがありました。その時初めて、自分はこの仕事をずっとやって行くのかなと考えて…。やってみたいことが自分にはあったよなって、思い出したのが声優でした。

やはり、夢への想いが強かったのですね。

ぼんやりとした夢ではあったのですが、プロの目から見て「君には絶対無理だよ」と言われたら、それはそれでスッキリあきらめられるなと思いました。ひょっとしたら出来ていたかもしれないと思いながらズルズル引きずるよりも、けじめをつけたかったんです

なかなかその一歩が踏み出せない人も多いと思いますが…。

養成所は働きながらも通えたので、最初のハードルは低かったんです。事務所のオーディションに受かって上京を決断しました。

なるほど、まずは飛び込んでみようという気持ちが大事ですね。ところで、これまでに絵本を読み聞かせた経験はありますか?

子どもの学校で読み聞かせをしたことがあります。子どもたちって、想像するよりはるかに頭がいいですよね。お話聞いているのかな?という顔をしていても、実はすごく分かっている。こちらが話の流れに合わないトーンで読むと「そこは違うでしょう」と感じてふっと離れてしまう。だから間違った感情で読めないですよね。子どもって、結構厳しいお客さんです(笑)

絵本は、テレビとは違って子どもたちにダイレクトに伝わるメディアですよね。最後に、このインタビューを読まれている子どもたちにメッセージをお願いします。

ぜひ、目で読むだけでなく、声に出して物語を読んでもらいたいですね。声に出して読むことではじめて「こんな気持ちだったんだ」と気づくことがあります。誰かに読んでもらったり、読んであげてもいいです。自分もむかし、セリフを読んでみて「言ってみたらこれはひどいな」と気づくことがありました。頭の中で終わらせるよりも、言葉を聞くことは、新しい気持ちの発見につながっていくと思います。

ボノロンといっしょ。プロジェクト

(C)NSP 2005, (C)ボノロンといっしょ。2007

COAMIX North Stars Pictures