絵本を読む

スペシャルインタビュー

1995年のデビュー曲『TOMORROW』は200万枚のビッグヒット。今年3月には、デビュー曲を再録音したアルバム『Tomorrow』を東日本大震災復興のために発表。他のアーティストへの楽曲提供も多数行うコンポーザーとしても活躍中のシンガーソングライターです。

読み聞かせの収録はいかがでしたでしょうか。これまでお子さんに聞かせはされていましたか?

息子が小さいときは、やっていました。今はもう6年生だから、最近はやってませんけどね。

ちなみにどんな絵本を?

私自身は『ちびくろサンボ』(作/ヘレン・バンナーマン)がすごく好きでした。それももちろん子供にも読んできかせましたよ。あとは、『おおきなカブ』(ロシア民話)も大好きで読み聞かせしていました。

今回のお話は、どのような気持ちでお読みになりましたか?

今回のお話のテーマって「友情」だと思います。これって人が生きていくなかで、ものすごく大切なものですよね。友達と支えあうことのすばらしさは、大人になった今でも強く感じます。私自身、学生時代の友達にずっと励まされてきているところがあるので、今回のお話は胸にしみるものでした。友達って宝物です。そういう大切なことが、聞いてくれる子供たちに伝わればといいなって思いながら読みました。

このお話の主人公はお手伝いがきらいな子でしたが、岡本さんのお子さんは、いかがですか?

まぁ、しますね。日によって、というか(笑)。機嫌がいいときは自分からお手伝いしますよ。

岡本さんは小さいころはどんな子供だったのですか?

今、こんな仕事をしているから、小さいころからさぞかし元気な子だったんだろうって思われることもあるけど、ぜんぜんそうじゃありませんでした。小学校のころはピアノばっかり弾いてました。そして歌うことは嫌いでした。

それはとても意外です!

むしろ、人前で声を出すのが苦手だったんです。声が小さいことがコンプレックスで……。国語の授業とかで教科書を読まないといけないときってありますよね。そんなときは必ず「聞こえません」って言われて(笑)。それがすごくイヤだったんです。だから歌うなんてもっとダメでした。自分の中ではいつもピアノがいちばんの友達なんです。常に変わらずにそこにいてくれるから、いろんな感情をぶつけたりね(笑)。学校から帰って8時間は弾いてましたよ。だから、今の自分が歌を仕事にしているのがすごく不思議です。

歌への興味はどこから生まれたのですか?

ラジオでドリームス・カム・トゥルーの『未来予想図』を聴いてからです。とても感動して、この歌をどうしても歌いたい!と毎日毎日歌っていました。それが、歌うことのはじまりだったかと思います。

なるほど…きっかけはいろんなところにあるのですね。今回のストーリーに話を戻しますが、このお話はどのように感じましたか?

「死」って悲しいことなんですけど、でも生きていくうえで必ず出会うことなので、小さいうちからそういうことがわかってたほうがいいだろうな。と思います。だから、今回のお話のように、「死」と真正面から向き合っている物語は必要ですよね。

絵本にも何かしらのメッセージが込められています。岡本さんは音楽を作る上で、どんなことを伝えようとして作るのですか?

基本的に聞いてくださる方が元気になれたり、優しくなれたり、あらためて何か大切なことにに気づくことができたりとか、あったかい気持ちになれたり……。そういう役割ができたらいいなって考えながら作っています。あとは、友達と会って話している中でも刺激を受けてヒントになっています。

ありがとうございました。最後に、聞いてくれた子どもたちに一言お願いします。

人間って一人でも自分のことをわかってくれる人がいるだけで頑張れたり、笑顔になれますよね。それがお母さんお父さんだったり、友達や恋人だったり……。そういう存在が一人でもいれば、本当に幸せだと思います。だから、自分は一人ぼっちだって思わずに、自分らしく素敵に生きていって欲しいなぁと思います。でも、自分らしくってそれがいちばんむずかしかったりするのかもしれませんけどね。私もまだ迷っています。でも嬉しいとか悲しいとか、自分の感情を隠さずに話せる人が一人でもいれば……うん、自分らしく生きていけると思います。

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